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Doremi Fasol Latido / Hawkwind [一家に一枚の音盤]

Doremi Fasol Latido / Hawkwind

Doremi Fasol Latido.jpg

01. Silver Machine
02. Brainstorm
03. Space Is Deep
04. One Change
05. Lord Of Light
06. Down Through The Night
07. Time We Left This World Today
08. The Watcher

*01.Silver Machine は日本版LPのみのボーナス・トラック。
 海外ではシングル盤のみの発売。

Hawkwind の 3rd Album。
この頃の東芝から出ていたLP盤はライナーとかも豪華で、ビートルズで潤っていたんだな~
としみじみ。 本作も例に漏れず金坂健二氏、大貫憲章氏、いまいずみひろし氏と三名もの
解説付きで、機材やジェット・マシーン、シンセサイザーの説明まで記載されています。

宇宙を題材にした楽曲が多く「スペース・ロック」となんぞ呼ばれていましたな。
Stacia という準メンバーの女性が半裸状態で踊りまくるなんてえのも話題でした。

シンセサイザーやフルート、サックスといった音の構成も他のロック・バンドとは一線を
画していた訳ですが、このバンドの凄さはベース担当の Lemmy(後のMotorhead)と、
ドラム担当の Simon King。 うねるベースとおかずの多いドラムの織り成す、ソリッドで
タイトなリズムは病み付きなりやすゼ。

01.Silver Machine は彼らの唯一のヒット・ナンバー。 Youtubeにも映像が残っています。
金坂氏の解説では、ビートルズの「Yellow Submarine」が皆が同船している至福の状態の
甘ったるい歌詞に対して、この曲は君も乗れるか、乗る勇気があるかと問うているとある。
翁もこのライナーには痺れましたな。

02.Brainstorm、05.Lord Of Light あたりがこのバンドの本領発揮というところ。
いらだち、怒り、絶望、虚無のような情念が渦巻く中、ヘビィでソリッドな演奏が延々と続く。

03.Space Is Deep は、12弦アコースティック・ギターで始まる虚無感を含んだ静かな曲。
途中からベースとドラムが加わりクライマックスに達するところは最高です。
星野之宣「2001夜物語 最終夜」あたり読みながら、この曲を聴いて頂ければ効果絶大!!

当時はシングル盤も出していて、
1.Silver Machine / Seven By Seven
2.Urban Guerilla / Brainbox Pollution
再発されたCD盤ではこれらがボーナス・トラックとして収録されているものもありますので、
購入の際にはよく見てから買われることをお勧めします。

発表された当時は、サイケデリック、グラム、スペースなどと様々な名称で数多のバンドが
ありましたが、大半は噴飯ものが多い中、Hawkwind は音楽性・演奏技術等で別格の存在であり、
本作も名盤の名に恥じないものと思います。

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Physical Graffiti / Led Zeppelin [一家に一枚の音盤]

Physical Graffiti / Led Zeppelin

Physical Graffiti.jpg

01. Custard Pie
02. Rover
03. In My Time Of Dying
04. Houses Of The Holy
05. Trampled Underfoot
06. Kashimir
07. In The Light
08. Bron-Yr-Aur
09. Down By The Seaside
10. Ten Years Gone
11. Night Flight
12. Wanton Song
13. Boogie With Stu
14. Black Country Woman
15. Sick Again

Led Zeppelin 6th Album。 スタジオ録音では唯一の2枚組。
女子流の記事でZepのことに触れたので、今回書いてみたいと思います。
ちなみに発表当時のLP盤では、01~03がA面、04~06がB面、07~10がC面、
11以降の残りがD面となっています。

Led Zeppelin と言えば「Stairway To Heaven(邦題:天国への階段)」。
この曲が収録されている4th Albumをベストに推す方も多いでしょう。
勿論、4thも素晴らしいAlbumです。 3rdでアコースティックな音楽を
大胆に取り入れ、1st~3rdまでの音楽の集大成が4thであると思います。

しかしZepは歩みを止めずに、次の5th Album「Houses Of The Holy」では、
レゲエやプログレッシブにまで手を染め、自己レーペル「Swan Song」を設立。
メンバーの士気も高かったのでしょうが、この6th Album「Physical Graffiti」
で正に Led Zeppelin としての音楽の完成を見たと、翁は思っています。

2ndの頃のハード・ロックを彷彿とさせる、01.Custard Pie から始まり、
03.In My Time Of Dying、06.Kashimir 等の大作も目白押し。
D面はアウト・テイクの曲が多く、やや散漫な仕上がり。

で、このAlbumの一番の聴き所は07から始まるC面であると断言してしまいます!!

宗教的な歌詞と相まって、プログレッシブさを感じさせる07.In The Light。
そして翁がZepの完成形と確信する、10.Ten Years Gone。

ギターを被せてはいるものの、早弾きなどではなく、あくまで曲との調和を優先した、
渋く洗練されたスタイル。 ギター・ボーカル・ベース・ドラムとどれを取っても
Zep以外の何者でもないにも関わらず、しかもROCKと言う名で括るには明らかに
異質な要素を含む楽曲群。 この4人のメンバーだからこそ到達出来たであろう、
至高の音楽空間がここにあります。

翁的にはこのAlbumでZepは終わっています。
Robert Plant の事故で製作が危ぶまれた、7th「Presence」はハード路線に回帰
したような部分もありますが、何かリハビリを兼ねた製作のように聴こえて仕方が
ありません。 以降、Zepも勢いを失っていくような感じがあります。

とまれ、ロック黎明期の12年間にしか満たない活動でありながらも、
混沌としたROCK界の大空に未だに浮かび続ける不沈の飛行船なのであります。

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The World Is A Ghetto / WAR [一家に一枚の音盤]

The World Is A Ghetto / WAR

The_World_Is_A_Ghetto.jpg

01. The Cisco Kid
02. Where Was You At
03. City, Country, City
04. Four Cornered Room
05. The World Is A Ghetto
06. Beetles In The Bog

WARの3rd Album。 全米Gold Disk。

中坊の頃初めて聴いた、01.The Cisco Kid 。
呆れましたよ。 変な歌・・・('A`)

シングル盤の謳い文句、「発売後50分でゴールド・ディスク獲得!!」
これに釣られて買ってしまった翁・・・。

失敗したなぁ~(当時の小遣いでは巨額の出費)、無駄にしてはならぬ!!
と毎日聴き続けたら好きになりました(大笑。

元々は、Eric Burdonのバック・バンドとして活動。
Lee Oskar (Harmonica)が唯一の白人としてバンドに加入しています。

この乾いた音を何と表現すればいいんでしょう?
「ストリート系」のような称号もあるようですが、翁にはピンと来ませんな。
ドライでクール、Lee Oskarの哀愁漂うハーモニカが加わるとそこはWARの世界。

シングル・カットされた変な歌、01.The Cisco Kid。
14分にも及ぶ長いインストゥルメンタル、03.City, Country, City
Albumの題名曲でもある、05.The World Is A Ghetto。
01.The Cisco Kid のような変則リズムの、06.Beetles In The Bog

Volume PedalとFuzzを多用したギターの響き、どの曲も大きな盛り上がりもなく
まるで念仏か呪文を聴いているような感じなんですが、乾いたタイトなリズムに
知らないうちにはまっちまう。
この不思議なリズム感と政治的なメッセージが受けたというのも事実かと思います。

WARはこの後に、4th Album「Deliver The Word」を出していますが、国内ではあまり
売れませんでした。 少しROCK寄りの楽曲になっていたのが評論家群に酷評されて
いましたな。 全米ではこちらもGold Diskになっています。

Deliver_The_Word.jpg

翁は「Deliver The Word」も大好きですよ。
特に12分弱にも及ぶ「Gypsy Man」はWARにしては熱くて最高です。

WARに興味のある方はこちらのAlbumも是非併せて聴いてみてください。

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