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Inner Visions / Stevie Wonder [一家に一枚の音盤]

Inner Visions / Stevie Wonder

Innervisions.jpg

01. Too High
02. Visions
03. Living For The City
04. Golden Lady
05. Higher Ground
06. Jesus Children Of America
07. All In Love Is Fair
08. Don't You Worry 'Bout A Thing
09. He's Misstra Know-It-All

「Superstition(邦題:迷信)」の大ヒットを受けて発表された本作。

盲目の彼の眼から光線のような放射が描かれたジャケット・デザインも素晴らしく、
このAlbumの本質をよく表していると思います。
(LP時代の中ジャケットのデザインもこれまた素晴らしいですよ!!)

01.Too High 最初からベースが唸りを上げる強烈なFunkミュージック。
この頃の彼は後期のように美しいメロディーでソフトに表現するというのではなく、
感情をストレートに出した唱法とヘビィな楽曲で凄みさえ感じられます。

02.Visions は、本作の題名とも関係のある静かで瞑想的な曲。
と、03.Living For The City で町の雑踏の音とともに人種差別や冤罪について、
強い怒りと抗議の声をあげています。

04.Golden Lady は、前曲の暗いイメージから一転し軽くキメた佳曲。
この辺りの曲の配置も秀逸です。

01.Too High では靄の中に居るようなエコー処理(?)から、03.Living For The City で
非情な現実に引き戻されながらも、曲が進むにつれて靄が晴れ上がってくるような感覚。
彼の持つ内なるVisionが徐々に明確になっていくような気がしています。

最終曲、09.He's Misstra Know-It-All では繰り返されるメインテーマをバックに
自由奔放に歌いまくる。 長く続くFadeoutは「祈り」にも似た趣きさえ放ち感動的。

彼の作品の中では目立たないAlbumではありますが、文句なしの傑作であります。

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コメント 8

HOSHIDE

お久しぶりです!

70年代のスティービー・ワンダーは、
後追いですが、いくつかのアルバムを聴いていました。

「 Inner Visions 」はちょっと内省的な感じが良いですね~。
今の、暗く混乱した時代に合っているような気もします。

実は年末のブログ記事で
昔観た、スティービー・ワンダーのクリスマス・ライブの
ネタをアップする予定だったのですが、
気がついたら、いつの間にか2013年になっていて‥‥(汗)

今年はもう少し記事が早く書けるようになりたいな!

by HOSHIDE (2013-01-21 00:23) 

Kinsaku

お体の調子はいかがですか?

「Inner Visions」は自分的に不思議にAlbumで、すごく好きという
わけではないんですが、思い返した時に聴くとすごくいい。

「内省的」 ← いい言葉ですね~
内省的なんですが、外に向かって出ていこうとする。
ジャケットの光線みたいな感じかな。

日本の歌手だと、内省的になるといわゆるチラシの裏。
出ていこうとすると絆とナカ~マ状態。
何言ってんだかな~、そっちの話かよ!!と、なっちまいます。(笑
要するにしみったれてるんですな。

おっと、私も暗黒面が朝から出てしまいました。

by Kinsaku (2013-01-21 09:03) 

HOSHIDE

70年代前半の
アメリカのポピュラーミュージックのいくつかは、
音楽が成熟していく途中の面白さや、
逃避的な機能も勿論ありながら、
テーマとして、暗く重たい現実をリスナーに突きつけ、
それでいて、外へ一歩踏み出すのに躊躇していると、
そっと背中を押してくれるような前向きさもあり、
多面的で不思議な魅力を感じます。

大人の音楽? なのかな。

ちなみに、このテの作風にグっとくるようになったのは
やはり僕が三十路になってからです~(笑)

で、今現在の日本のポピュラーミュージックはというと‥‥
ほとんどが内向き(内輪だけ)の作風で完結していますね。

もの作りする人達にとっては、大変難しい時代なのはわかるけど(汗)

(追伸)
 腰痛は少しづつ改善しています~v
by HOSHIDE (2013-01-21 18:07) 

Kinsaku

「音楽が成熟していく途中」
  ↑
何か葛藤がないみたいな・・・

以前書いたクリエイションの竹田氏とか馬鹿にしてしまいましたが、
「英語じゃなきゃ出来ない」ってのも彼なりに出した結論ですから、
そういう意味では真面目なんですよ。

「葛藤」がまるでないのが韓流で、これは間違いありますまい。

ただ最近は日本のものも、どんどんそうなっている気がします。
HOSHIDEさんが聴いてきた佐竹氏のトークの内容は判りませんが、
女子流が韓流のマネでないとすると・・・(不安

BABY METALとかもそうですが、現在の日本のスタイルが
アイディア先行型になってしまっていると思います。
女子流もまたしかり。

せっかくのいいアイディアなのですから、じっくり育てて欲しいですよ。

by Kinsaku (2013-01-22 19:43) 

HOSHIDE

「音楽が成熟していく途中」
‥‥大変申し訳ありませんでした! 言葉を間違っていました!!
出直してきます(大汗)。

女子流はアイデア先行型かどうか、
これはもう、一度生でライブを観ていただくしかないです。
(できればバック・バンド付きの)。

音楽的なアイデアが枯渇しているロックバンドや、
アイデア(ネタ)のみのアイドルグループとは、
質が違うことが分かると思いますよ~。
by HOSHIDE (2013-01-22 21:06) 

Kinsaku

すいません、謝るのは私です。 言葉足らずでした。

「葛藤」がない ← 日本のミュージシャンの例えです。

「音楽が成熟していく途中」、おっしゃる通りですよ!!
噴飯物が出てこない日本の方がおかしくありませんか?
海外では変なバンドあるじゃないですか。
日本だし色物過ぎると感じています。

女子流の件はペンディング。
HOSHIDEさんは裏を知ってますからね~

アイディアと書いたのは、かわいい女子にAORをやらせる
その企画とお受け取り下さると助かります。

by Kinsaku (2013-01-22 21:41) 

HOSHIDE

出戻って来ました!

「AOR」の意味はいろいろあるみたいですが、
「adult oriented rock」‥‥
大人の鑑賞にたえるロックという意味だとすれば、

東京女子流の場合は
AOP‥‥大人の鑑賞にたえるポップスもしくは
AOI‥‥大人の鑑賞にたえるアイドル
ですかね(笑)

問題は、アイドルヲタが
リスナーとして「大人」になってないことでしょうか(笑)

冗談はさておき、
僕はそれほど東京女子流の裏をそれほど知りませんよー。

東京女子流の結成は、すでにご存知だと思いますが、
某K-POP女性グループ招聘計画が頓挫し、
ならば、自らグループを作ろうとしたのがきっかけで。
とっかかりはK-POPでも、
その後、東京女子流がある意味日本的で、それでいて独自性の強いグループになったのは、
おもしろいことだなあと思います~。

女子流がK-POPを真似たい部分は、
一部のアーティストが激しいダンスでもきちんと歌うという、
超絶難しいスキルを身に付けようとしていることぐらいですかね。
(楽曲スタイルだけは絶対真似しないでネ)

あと、女子流の音楽性は濃い口なので、
(僕を含めた)おっさん音楽ファンはついあれやこれや語っちゃってるけど、
楽曲制作者達はどう思っているのか少々不安(汗)。
by HOSHIDE (2013-01-23 19:33) 

Kinsaku

お帰りなさいまし。

AORっていうのもあまり続かなかったじゃないですか、
不思議な独自性が続いてくれることを願っていますよ。

激しいダンスでもきちんと歌う
  ↑
難易度は別にして、女子流のダンスってある意味上品じゃないですか。
実は一曲くらい足を止めて歌うのがあってもいいな、なんて思ってます。
声変わりで酷評されていた、歌の実力もみせて欲しいんですよね。

楽曲制作者達はどう思っているのか
  ↑
ニンマリ、思うつぼ・・・(笑

by Kinsaku (2013-01-23 20:34) 

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