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Live Cream Vol.2 / Cream [一家に一枚の音盤]

Live Cream Vol.2 / Cream

Cream_Live2.jpg

01. Deserted Cities Of The Heart
02. White Room
03. Politician
04. Tales Of Brave Ulysses
05. Sunshine Of Your Love
06. Hide Away (Steppin' Out)

Cream 解散後に発表されたLive音源(Vol.1、Vol.2共に解散後に発表)。
Vol.1が割と渋めな選曲に対して、Vol.2は代表的な曲も入っていますし、録音も高音部と
低音部のメリハリがあり、正にLive!!の熱気を感じさせてくれます。

01.Deserted Cities Of The Heart から全開状態で、スタジオ盤とは比べ物にならない位に
ハードでスピード感のある演奏。
02.White Room、03.Politician あたりは彼らの代表曲として楽しめるでしょう。
05.Sunshine Of Your Love、これは70年代初頭にRockに溺れた小僧なら知らぬ人無い有名曲。

当時の演奏スタイルとしては非常に画期的であり、テクニックに裏付けられたアドリブ演奏には
痺れたものでした。 でも実を言うと、翁は長いアドリブ演奏があまり好きではないんだよね。
彼らのLive盤を全て聴いて頂ければ判ると思いますが、曲頭に主題と歌~延々とアドリブ~
主題と歌で終了。 アドリブが終わった後の主題部のメロを聴いて、あぁこの曲だったな・・・
みたいな感じ。 冗漫に長い曲も結構あります。

この辺りは当時の音楽状況もありますが、確実に言えることはメンバー全員がかなりのヤク中
だったことも無関係ではありますまい。 Royal Albert Hall でのLive映像をご覧頂ければ、
Eric Clapton が盛んに唇を舐めているのが判る。 ヤク中による喉の渇きかなと思います。
(Royal Albert Hall での、「I'm So Glad」は翁一押し!!、Youtubeに動画あり。)

音楽性を引っ張っていたのはもちろんベースの Jack Bruce 。
Clapton がブルースに傾倒していきバンドは終末を迎える訳ですが、ドラムの Ginger Baker
と Jack Bruce はJazz系のミュージシャンであり、最小ユニットの構成でJazzとRock、Blues
を融合したことに際立った音楽性があると考えています。 近年の Clapton ファンの人達が
前述の Royal Albert Hall での映像で Clapton が写っていないようなことを言われていますが、
こと音楽性に関しては、当時の評価として当然の帰結でありましょう。

特筆すべきなのは大貫憲章氏が書かれている当時のライナー。

イラストレーターの横尾忠則(無賃乗車/これが判る人は相当古いぞPARCO!!)氏が、渡米の際
にCreamを見てショックを受け、テレビで喋っていた時に、The Creamsと言っていたこと。

当時の情報の無い中で自身の知りうる限界と、貪欲に音楽を求めていた状況が垣間見える。

「溶けてしまってからその美味しさに指をしゃぶることの未練がましさよ。」
そして現在の僕たちに必要なのは、その溶けた液体を手にとって色々と分析することではなくて、
それを余さず呑み込むことなのだ。それ以下はあっても、それ以上は出来ないのだから。

素晴らしい、感動したぜ、大貫さん!!

わずか2年半程度の活動で、スタジオ盤は2枚、Live + スタジオ盤1枚、残りはLive。
多分ファンの方々は、Live + スタジオ盤「Wheels Of Fire」が最右翼とは思われますが、
翁が初めて買ったCreamの音盤、そして素晴らしいライナーとしての感傷から挙げておきます。

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コメント 7

HOSHIDE

おぉ、さっそく「 Live Cream Vol.2 / Cream 」の記事ありがとうございます!
きんさんの解説を読んで、聴きたくなりました~☆

あと、ライナーに関する記事‥‥
「余さず呑み込むこと」って、本当にその通りですよね。

音楽の批評に限らず、
溶けた液体や上っ面の部分だけで物事を語っている人が多いですもん。
勿論、上っ面、薄っぺらい部分しか語れないという(謙虚な)自覚があればいいけど、
なぜか妙に自信満々な人達がいるのが不思議だし(苦笑)。

あと、これだけ情報が氾濫している世の中なのに、
それらを冷静に整理しつつ、
多面的に俯瞰で見ることができないというのも少々問題かも。

音楽界隈でいえば、一部のリスナーの間口が狭すぎることが、
いろいろと問題を複雑にしていると、あちこち話が出ているけど、
例えば、音楽への「貪欲さ」という意味が、
現場(ライブやイベント)に何回足を運んだとか、
何枚CDを購入したとか、そのテの自慢話の押し付けだけになっているのが、
ちょっと怖い。
そして、そういう調子こいた一部の方々が現場やネット上で、
傍若無人に振舞うのがかなりイタイです。
(リスナーの間口というより、人格的な部分が大きいですね・苦笑)

とは言いつつも、クラプトンの現場を観るチャンスがもう無さそうな気配が、
個人的に悔やまれます(汗)。

長文、失礼しまひた~☆
by HOSHIDE (2013-06-17 14:25) 

saku

やっと知ってる年代になって来ましたw
みんなさん、ちゃんとライナーまで読んでいるんですね...
自分はCD買っても曲名さえ知らない状態で聴いてるのが多いかもw
製作者に失礼だね...^^;

クラプトンは今でも聴いてますよん
20年くらい前にジョージ・ハリスンとクラプトンのコンサートを観に行ったけど
ドームの音はイマイチでしたが、この時のジョージかっこよかったなぁ
エリックがレイラやった時は、おぃいいのかよ!ジョージ居るのに~
って一人で焦った気がしますw 

この時は帰りの出待ちまでして
車に向かってエリィィィック~~~ッて叫んだ気がするわw
by saku (2013-06-17 20:45) 

Kinsaku

音楽て゜難しいのは、飲み干す必要もないどころか有害なものもあることでしょうか。(笑

自分は耳が良くないので、何度も何度も聴いて、残ったものだけにしています。
ただし、ハナッから受け付けないものもありますが・・・

クラプトンは50過ぎてから枯れた味わいが更に良くなりましたよね。
私ももちろんファンの一人です。

しかし、20年前に「エリィィィック~~~ッ!!」が、今や「スゥゥゥ~~」ですから
時代の流れは恐ろしいものであります。

by Kinsaku (2013-06-18 06:35) 

saku

今までアイドルのCDとか買った事が無かったんですけどw
それだけレベルが高い楽曲なんDEATH !!

ヘドバンも予約してしまったわwww
http://www.amazon.co.jp/gp/product/images/4401638468/ref=dp_image_z_0?ie=UTF8&n=465392&s=books
by saku (2013-06-18 12:19) 

sat0204

sakuちゃんへ

「エリィィィック~~~ッ!!」ってベイ・シティ・ローラーズの間違えではないですか。

ヘドバンの箱入り(コルセット付き)は、私も欲しい!
あの外人みたく、ヘドバン動画撮りたいな。

クリームに関しては、音がとても好きなアルバムですね。
ギターもアタッチメントがファズくらいで、ディストーションも使用していないのに、あのサウンドですからね。ピッキングが強いんでしょう。
ベースの音もSGベースの引きずるような音が、今は無い音です。

この年代はビートルズに影響されている年代が多かった筈なので、クリームのような音作りにはビックリしていたと思います。

バンドとしての最小のトリオ構成を確立させたのもクリームでしょうね。
by sat0204 (2013-06-18 22:40) 

Kinsaku

「エリィィィック~~~ッ!!」ってベイ・シティ・ローラーズの間違えではないですか。
  ↑
受けた!! ( ^ω^)オモスレ-

by Kinsaku (2013-06-19 10:31) 

saku

20年前は既にベイ・シティ・ローラーズっていないでしょw
つか、このグループのメンバーの名前とか知らんわw

by saku (2013-06-19 15:14) 

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