【新春特集】佐竹調教師に聞きました [東京女子流*]
激戦が続く牝馬戦線ですが、昨年10月のレースで強豪に割って入り堂々4着の戦績
を収める等、進境著しい安部厩舎の佐竹調教師にお話を伺いました。
調教スタンドより各馬に指示を出す佐竹調教師(後方)
手前に「ニシノウタヒメ」号が見える
(以降、司:司会者、佐:佐竹調教師)
司:明けましておめでとうございます。今日は宜しくお願い致します。
早速ですが、昨年はかなり飛躍された一年になったと思われますが?
佐:おめでとうございます。宜しくお願い致します。
そうですね。10月のレースでは4着、年末にはGI(注①)へも出場出来ましたから。
司:それでは管理されている5頭、順番にコメントを頂けますか。
最初は「ヤマノリーダー」からお願いします。
佐:「ヤマノリーダー」は私が初めて管理した牝馬ですので愛着があります。
調教ではいいところもあるんですが、どうも成長が追いつかない。
それで500万下(注②)あたりをウロウロしています。ただ最近は馬体が成長し、
美しくなってきたでしょう? 成長にともない今年は大きいレースへも出せる
ようになると思っています。
司:最近の毛ヅヤや馬体の張りはいいですね。期待したいと思います。
「ヤマノダンサー」はいかがでしょう?
佐:「ヤマノダンサー」は心肺面が強く体力的にも問題ありません。
昨年は大きいレースも一つ取りました(注③)ので、今年はもっと多くの重賞
にチャレンジさせたいと思っています。馬体も昨秋から大きく成長しています。
体力はあるんですが、走りが一本調子なので、平地だけでなくダートや障害
にも出して走りの幅を拡げたいと考えています。
あの脚力ですからIRF障害(注④)ならぶっちぎりで勝てると思いますよ。
司:確かに最近大きく見せていますね。「マツシマノヒトモ」(注⑤)お願いします。
佐:「マツシマノヒトモ」については心配ありません、至って順調ですね。
ただし年齢的にソエ(注⑥)が気になる頃ですから、今年は出場するレースを絞る
必要があるかもしれません。「マツシマノヒトモ」は「ヤマノリーダー」を見に行った
時に偶然見つけたんですが、昨春より素質が開花してきたと思っています。
何せうちの看板馬なので無様なレースは見せられません。狙ったところを必ず獲る
というふうにしたいと思います。レース運びもそつがなく、終いまでしっかりした脚色
ですから、もう少し体力が付けば満点かなと。
司:「マツシマノヒトモ」で是非GIを狙って頂きたいですね!!
「タニマノユリ」はどうですか?
佐:「タニマノユリ」は騎手の進言もあって、主に古馬(注⑦)のレースに出ていました
が、今年は通常のレースに戻す予定です。ソエもそろそろ終わると思いますので、
デビュー当時のキレのある走りが復活してくれると信じています。
やんちゃな馬なのでそのあたりが少し心配ですかね。この馬の能力からして、もっと
活躍してもいいはずなので、こちらも大きいレースに出して行きたいと思っています。
司:わかりました。それでは最後に「ニシノウタヒメ」をお願いします。
佐:「ニシノウタヒメ」は2歳時に骨折・休養をはさみ、馬がズブく(注⑧)なってしまいました。
キツい調教では再度の故障も怖かった上に、ソエの時期も重なってしまいました。
よく厩の中で一頭熱心に毛繕いをしていましたね、これは今でも変わりませんが・・・(笑
結果、いつも重目残りでレースに臨まなければならず、最終コーナーあたりで失速を
繰り返してしまったことは残念です。ノド鳴り(注⑨)も出てましたし・・・。
ただ、こちらも昨秋から徐々に復調気配ですので、今年はビシビシ鍛えて行きたいと
考えています。うちで一番の良血馬ですから、このままでは終われませんよ。
司:そうですね、昨年「ニシノウタヒメ」にはファンはずいぶん心配させられました。
今年は海外遠征もされるというお話ですが?
佐:昨年初めてシンガポールに遠征しましたが、短距離のレースしか使っていないので
まだまだ未知数ですね。問題は現地厩舎の人とのコミュニュケーションがうまくとれないん
ですよ。既に準備はしていますので1月のレース(注⑩)では対策の一部をお見せ出来る
と思います。最初は主に亜細亜方面への遠征になると思います。馬達が大化けすれば
欧州その他への遠征も視野に入れて行きたいとは思いますが・・・。
司:今日は貴重なお話を有難う御座いました。
今年も期待しておりますので、頑張って頂きたいと思います。
佐:有難う御座いました。頑張りますので、ご声援宜しくお願い致します!!
注① 昨年のGIは12月22日に行われた
注② 下級条件馬のレース、大体一勝馬が出場する
注③ 昨年5月の苺賞のことを指す
注④ 昨年11月に行われた安部記念特別障害レースのこと
注⑤ 馬体登録時に「ヒトミ」を「ヒトモ」と書き間違えたらしい
注⑥ 若い馬が成長期に罹る骨膜炎のこと
注⑦ 4歳超の馬、「ユリ」は馬齢を誤魔化して登録していたらしい
注⑧ エンジンのかかりが遅く、自ら走ろうという意志に欠ける競走馬の性格
注⑨ 競走馬にまつわる疾病で、呼吸器系の異常音を俗にノド鳴りという
注⑩ 平成25年1月30日に発売される最終レース
*この対談はフィクションです。実在の団体・個人等に何ら関係ありません。
を収める等、進境著しい安部厩舎の佐竹調教師にお話を伺いました。
調教スタンドより各馬に指示を出す佐竹調教師(後方)
手前に「ニシノウタヒメ」号が見える
(以降、司:司会者、佐:佐竹調教師)
司:明けましておめでとうございます。今日は宜しくお願い致します。
早速ですが、昨年はかなり飛躍された一年になったと思われますが?
佐:おめでとうございます。宜しくお願い致します。
そうですね。10月のレースでは4着、年末にはGI(注①)へも出場出来ましたから。
司:それでは管理されている5頭、順番にコメントを頂けますか。
最初は「ヤマノリーダー」からお願いします。
佐:「ヤマノリーダー」は私が初めて管理した牝馬ですので愛着があります。
調教ではいいところもあるんですが、どうも成長が追いつかない。
それで500万下(注②)あたりをウロウロしています。ただ最近は馬体が成長し、
美しくなってきたでしょう? 成長にともない今年は大きいレースへも出せる
ようになると思っています。
司:最近の毛ヅヤや馬体の張りはいいですね。期待したいと思います。
「ヤマノダンサー」はいかがでしょう?
佐:「ヤマノダンサー」は心肺面が強く体力的にも問題ありません。
昨年は大きいレースも一つ取りました(注③)ので、今年はもっと多くの重賞
にチャレンジさせたいと思っています。馬体も昨秋から大きく成長しています。
体力はあるんですが、走りが一本調子なので、平地だけでなくダートや障害
にも出して走りの幅を拡げたいと考えています。
あの脚力ですからIRF障害(注④)ならぶっちぎりで勝てると思いますよ。
司:確かに最近大きく見せていますね。「マツシマノヒトモ」(注⑤)お願いします。
佐:「マツシマノヒトモ」については心配ありません、至って順調ですね。
ただし年齢的にソエ(注⑥)が気になる頃ですから、今年は出場するレースを絞る
必要があるかもしれません。「マツシマノヒトモ」は「ヤマノリーダー」を見に行った
時に偶然見つけたんですが、昨春より素質が開花してきたと思っています。
何せうちの看板馬なので無様なレースは見せられません。狙ったところを必ず獲る
というふうにしたいと思います。レース運びもそつがなく、終いまでしっかりした脚色
ですから、もう少し体力が付けば満点かなと。
司:「マツシマノヒトモ」で是非GIを狙って頂きたいですね!!
「タニマノユリ」はどうですか?
佐:「タニマノユリ」は騎手の進言もあって、主に古馬(注⑦)のレースに出ていました
が、今年は通常のレースに戻す予定です。ソエもそろそろ終わると思いますので、
デビュー当時のキレのある走りが復活してくれると信じています。
やんちゃな馬なのでそのあたりが少し心配ですかね。この馬の能力からして、もっと
活躍してもいいはずなので、こちらも大きいレースに出して行きたいと思っています。
司:わかりました。それでは最後に「ニシノウタヒメ」をお願いします。
佐:「ニシノウタヒメ」は2歳時に骨折・休養をはさみ、馬がズブく(注⑧)なってしまいました。
キツい調教では再度の故障も怖かった上に、ソエの時期も重なってしまいました。
よく厩の中で一頭熱心に毛繕いをしていましたね、これは今でも変わりませんが・・・(笑
結果、いつも重目残りでレースに臨まなければならず、最終コーナーあたりで失速を
繰り返してしまったことは残念です。ノド鳴り(注⑨)も出てましたし・・・。
ただ、こちらも昨秋から徐々に復調気配ですので、今年はビシビシ鍛えて行きたいと
考えています。うちで一番の良血馬ですから、このままでは終われませんよ。
司:そうですね、昨年「ニシノウタヒメ」にはファンはずいぶん心配させられました。
今年は海外遠征もされるというお話ですが?
佐:昨年初めてシンガポールに遠征しましたが、短距離のレースしか使っていないので
まだまだ未知数ですね。問題は現地厩舎の人とのコミュニュケーションがうまくとれないん
ですよ。既に準備はしていますので1月のレース(注⑩)では対策の一部をお見せ出来る
と思います。最初は主に亜細亜方面への遠征になると思います。馬達が大化けすれば
欧州その他への遠征も視野に入れて行きたいとは思いますが・・・。
司:今日は貴重なお話を有難う御座いました。
今年も期待しておりますので、頑張って頂きたいと思います。
佐:有難う御座いました。頑張りますので、ご声援宜しくお願い致します!!
注① 昨年のGIは12月22日に行われた
注② 下級条件馬のレース、大体一勝馬が出場する
注③ 昨年5月の苺賞のことを指す
注④ 昨年11月に行われた安部記念特別障害レースのこと
注⑤ 馬体登録時に「ヒトミ」を「ヒトモ」と書き間違えたらしい
注⑥ 若い馬が成長期に罹る骨膜炎のこと
注⑦ 4歳超の馬、「ユリ」は馬齢を誤魔化して登録していたらしい
注⑧ エンジンのかかりが遅く、自ら走ろうという意志に欠ける競走馬の性格
注⑨ 競走馬にまつわる疾病で、呼吸器系の異常音を俗にノド鳴りという
注⑩ 平成25年1月30日に発売される最終レース
*この対談はフィクションです。実在の団体・個人等に何ら関係ありません。
あけましておめでとうございます。
新年早々、素晴らしいブログ記事に感動しています!
傑作です!!
(もしよろしければ、後ほどこのページをリンクさせていただきます)
そういえば、年末の大阪・梅田第1レースで
「マツシマノヒトモ」がパカラッ、パカラッ、パカラッ、と
芝(草原)を走ってましたね~笑
国内には、エーケー馬やももいろクロー馬が先を行ってますが、
ティージーホースは国内だけでなく、
将来的に海外を‥‥凱旋門賞を狙ってほしいです☆
by HOSHIDE (2013-01-01 14:32)
おめでとうございます。本年も宜しくお願い致します。
ちょうどHOSHIDEさまの年末のブログを読んでいたところです。
(So-Netは更新通知が遅い・・・)
ヤマノリーダーの部分は、HOSHIDEさまのブログを読んで
空想を膨らませて書きました。
お褒め頂きお恥ずかしい限りです。
リンクはご自由にどうぞ。
詳細は貴ブログにコメントさせて頂きます。
by Kinsaku (2013-01-01 15:50)
■追 記■
先着致しました次の2頭は審議の対象となっております。
馬券の払い戻しには充分ご注意ください。
・エーケー馬
ドーピングによる審議対象
・桃色黒馬
逸走での進路妨害による審議対象
by Kinsaku (2013-01-04 09:09)
ドーピング(笑)
4-8の馬券を買わなくて、よかったー(ホッ)
2013年は、ティージー馬(ホース)は勿論のこと、
ジュウオン馬(重音馬)のレースも見たいですね~。
by HOSHIDE (2013-01-04 19:35)