SSブログ

A Wizard, A True Star / Todd Rundgren [一家に一枚の音盤]

A Wizard, A True Star / Todd Rundgren

A_Wizard_A_True_Star.jpg

01. International Feel
02. Never Never Land
03. Tic Tic Tic, It Wears Off
04. You Need Your Head
05. Rock & Roll Pussy
06. Dogfight Giggle
07. You Don't Have To Camp Around
08. Flamingo
09. Zen Archer
10. Just Another Onionhead ; Da Da Dali
11. When The Shit Hits The Fan / Sunset Blvd.
12. Le Feel Internacionale
13. Sometimes I Don't Know What To Feel
14. Does Anybody Love You ?
15. Medley
   ・ I'm So Proud
   ・ Ooh Baby Baby
   ・ La La Means I Love You
   ・ Cool Jerk
16. Hungry For Love
17. I Don't Want To Tie You Down
18. Is It My Name ?
19. Just One Victory

新年なので夢のある本当の名盤を。

鬼才Todd Rundgrenが1973年に発表したソロ・アルバム。
前作の2枚組、Something / Anything ? を推す方も多いかと思いますが、
翁的にはこの1枚であります。

Todd Rundgrenと言われてもピンと来ない方も多いかと思いますが、
80年代のMTVを裏で支えた名プロデューサー。
売れないバンドや売れなくなったバンドの再生工場みたいなお方。
例を挙げたらキリがありませんが、The Band, Grand Funk, Bad Finger, Cars・・・

さて本作ですが、彼自身がLP時代の中ジャケに書いているとおり、全曲で22曲
合計時間60分という、当時の常識を超えた大増量盤。
当時物だと大体LP1枚40分、ELPの「展覧会の絵」なんぞ30分強という時代。
Todd曰く、「詰め込み過ぎたので、出来るだけ音量を上げて聴いてくれ。」
(LP盤だと後半音が歪んでしまいという意味)

作詞・作曲からほとんどの楽器を演奏し、尚且つプロデュースまでやってます。
サポートメンバーは有名どころで以下のとおり。
 Guitar / Rick Derringer (Edger Winter Group)
 Horn / David Sanborn, Brecker Brothers

LPでは、12.Le Feel InternacionaleまでがサイドA、残りがサイドBとなります。
01.International Feel で始まるA面が外的世界を、
13.Sometimes I Don't Know What To Feel で始まるB面が彼自身の内的世界を
題材にしたものと翁は思っています。

多分に実験音楽的な要素もありますが、どの曲もPOPで素晴らしい出来。
シンセサイザーの使い方とかも当時としては画期的で、夢か御伽噺のような錯覚を
与えてくれる曲が間断なく続きます。

02.Never Never Land は「ピーターパン」で使われていた曲。

11.When The Shit Hits The Fan / Sunset Blvd. は、マーチのようなイントロから
Toddのメロディー・メイカーとしての才能が発揮されるごきげんな曲。

15.Medley ・ La La Means I Love You は、The Delfonicsの名曲中の名曲。
この曲は山下達郎が自身のLIVE Albumでも演っていますので、聴き比べてみて欲しい。
山下の正統な歌唱に対して、Toddの遊び心がよくわかります。

19.Just One Victory は、長いこと彼のLIVEでエンディングを飾った名曲。

1973年という年に、若干の助っ人はいますが、ほぼ一人で製作。
しかも時代に先駆けたアイディアやセンス、イマジネーションには脱帽です。
本当の天才とはToddのような人を、本当の名盤とは本作のような盤を指すと思っています。

nice!(0)  コメント(2)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

nice! 0

コメント 2

sat0204

このアルバムは思い出深いですな。

トッドというとハローイッツミーとか瞳の中の愛とか短い歌が有名だけど、このアルバムの中に入っている曲は捨て歌がないし、A面の最後の盛り上がりが最高です。特にお気に入りはサンセット通りとjust one Victoryだね。トッドの場合にはLIVEよりもスタジオ録音の出来が良すぎてしまっていて、LIVEだと音が少なく感じます。
something・anythingはレコードで持っていますが、メローな歌が多いのでこちらが一番と思いますよ。

日本人では高野寛という人がトッドに影響受けて、「虹の都」という楽曲作りましたが、トッドの作り方そっくりでしたね。

by sat0204 (2013-01-12 14:55) 

Kinsaku

高野 寛、なつかしいな~「ベステン・ダンク」
「虹の都」も「ベステン・ダンク」もTodd本人のプロデュース。

Toddの書く曲って甘ったるいんだけど、不思議な味があるよね。

by Kinsaku (2013-01-12 21:00) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント

トラックバック 0

江南スタイルの是非つづく再結成 ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。