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Red / King Crimson [一家に一枚の音盤]

Red / King Crimson

Red.jpg

01. Red
02. Fallen Angel
03. One More Red Nightmare
04. Providence
05. Starless

Album「In The Court Of The Crimson King」で衝撃的なデビューを果たし、
その高い音楽性と演奏テクニックで常にプログレッシブ・ロックの最先端を
走り続けたクリムゾンの最終作。

4作目「Islands」を境に、前期の叙情性あふれる甘美なメロディと訣別し、
5作目「Larks' Tongues In Aspic」から継続されている硬くソリッドで、
単調なリフが徐々にトーンを上げてクライマックスに達するというような
曲構成になっています。
(注:「Earthbound」は正式版として数えていません)

本作ではついにメンバーも3人のみ。
ただし、辞めてしまったDavid Cross (Violin)、Ian Mcdonald (Flute)等が
参加しています。

最大の聴き所はやはり後期を通して追求してきた題材である、
05.Starlessでしょう。

自らが作り出したプログレの要素から、叙情性を含めた甘美な部分を削り、
メンバーを減らして音まで削って来た集大成がここにあります。
主題部から単調なリフの繰り返し、ハードなインプロビゼイションの後に
主題部に戻り終曲となるのですが、最後の主題部の美しさはどうでしょう!!
削れるものを全て削り取っても、まだこれだけの美しさが残っていたのかと
感動させられます。

裏ジャケットはメーターがレッドゾーンに入っている図であり、
数値は7で終わっています(7を振り切ったところを指している)。
7作目である本作の後はない、というふうに翁は理解しています。

頭初に最終作と書いたのはそのためであり、後にクリムゾンの名で何枚か出て
はいますが、Robert Fripp (Guitar)個人の実験音楽とでも呼ぶべきものであり、
クリムゾンとは関係がない、比較対象ではないと言って過言ではありません。

ともあれ、プログレッシブ・ロックの一つの到達点としての本作は、
名盤の名に恥じないものと思います。

タグ:red King Crimson
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sat0204

確か、炎というロック月刊誌にジョンウエットンのインタビューが掲載されていましたが、どうやらフィリップ翁はこのアルバムを作るのに関してはあまり前向きでは無かったそうで、ウエットンとブラフォードが説得したらしいですよ。

しかし、一番出来がいい。

A面なんて全てREDの流れで良い感じです。
スターレスはLIVEのものも聞きましたが、やはりこのアルバムの作りというか雰囲気が一番です。

Islandも捨てがたいです。
by sat0204 (2012-11-11 16:09) 

Kinsaku

前期の叙情性のある楽曲の良さと、後期の楽曲の良さは全く異質だよね。
聴く側ではどちらもいいんだけどね。

最近はあまりプログレ聴かないのに、プログレが続いちまったよ。(笑
次からは70sの渋いのに戻ります。

by Kinsaku (2012-11-11 16:18) 

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